エミン師匠、いつも貴重なお話ありがとうございます。
- 過去7回のFOMCのうち、5回はFOMC後に反発している
- 株価が下落した6月はCPIが強くインフレが加速していた時期
- FOMCに向かってヘッジに売られていた
- 普通のセオリーどおりに行けば、終わったら上がると考えるのが普通
- S&Pに比べてダウのほうが今年は圧倒的にパフォーマンスが良い
- 理由の1つは、インフレトレード
- S&Pはより広いマーケット、ダウだとエネルギー関連でインフレトレードに寄っている
- エネルギー関連ETF(ヴァンガード)と原油は7月まで同期していたが、それ以降乖離。ただ、この乖離の穴はふさがるはず。つまりエネルギー関連に売りが入る
- エネルギー関連ETFとダウの関係をみると、今年の5月から動きが似ている
- 原油に合わせてエネルギー関連が大きく崩れるようなら、ダウが大きく売られる
- カウンターシナリオは2つあって、1つは中国がリオープニングして需要が回復する期待があること、もう1つは欧州でエネルギーの備蓄がなくなる懸念
- ただ、もしエネルギー関連が上昇するならインフレ圧力となるため、どちらにしても株価にとって良いシナリオではない
- FF金利は平均で5.4%であり、今夜0.5%上昇して4.5%になったとしてもまだ低い
- ポイントは直近の金利の上げ方で、かなり急な上げ方は過去にない
- ここまで利上げすることを、誰も予想していなかった
- 今後何の指標を見ればよいかというと、国内フィナンシャルコンディションインデックス(NFCI)
- 0より上にいくと、フィナンシャルコンディションはより引き締め方向に動いている(借りにくくなっている)ことを示す
- 2021年のフィナンシャルコンディションは非常に緩和的で、お金を借りやすかった
- FOMCの利上げからフィナンシャルコンディションが急上昇、引き締め方向に動いた
- インフレを作っているのは需要なので、需要を殺さないといけない
- 7月以降にフィナンシャルコンディションが下がったのは、株高(資産高)によるもの
- これを潰すために、8月にパウエルがかなり厳しい発言をして引き締め方向に動いた
- その後株価が上昇したため、フィナンシャルコンディションが再度上昇し、金利上昇が台無しになった
- 結論として、今回もパウエルがタカ派的に厳しい発言をするのではないか
- 最終的に、リーマンショック時と同じ5.25%まで上昇すると思っている
- 過去の動向をみる限り、コアCPIがFF金利を下回らない限りは、利上げをストップしない
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