FED PIVOTで株価は暴落するのか?年末株価予想

FED PIVOT(FRBが金融政策を引き締めから緩和に転換すること)で株価が暴落するチャートが出回っていたので、本当にそんなことが起きているのかを調べてみました。次の図は、S&P500と政策金利を重ねたものです。

直近のFED PIVOTは3回あって、2000年、2007年、2019年です。

2000年は、政策金利が6.5%に達するまで株価が上昇し続け、その後750日におよんで50%下落し続けます。暴落という感じではないですが、このときはまさにFED PIVOTが株価上昇・下落の転換点となりました。

2007年は緩和の方向に向かう途中で株価が反転しました。政策金利が上昇し、しばらく5.25%で維持している間も上昇を続け、4.5%付近まで下げたタイミングで株価の下落が始まりました。その後、500日におよんで株価は50%下落しました。

2019年は、2.4%まで上昇してそれを維持したあと、緩和されてしばらく経過した2019年末~2020年初あたりで株価の下落が始まりました。このときは株価が35%下落しています。下落した期間は約30日程度しかなかったので、これは暴落といってよいと思います。

そして今年はどうかというと、金利上昇にともなってすでに下落しているので、過去3回の局面とは大きく異なります。12/16時点ですでに直近高値から20%下落しているので、下落幅もある程度消化しています。トレンドラインからみて、ここから下落するとしても15%程度S&P500の底値のメドは3000ドルくらいではないかと思います。期間としては、2023年4月あたりまで下落が続く可能性があります。

実際にそこまで下げるのかはわかりませんし、途中で切り替えして上昇トレンドに転じる可能性もありますが、当面は売りポジションを維持しておいて、月足でトレンドが転換することをきちんと確認するのが重要かと思います。

VIXもかなり不自然な動きをしていて、直近の株価下落にも関わらず20台前半をキープしているのはおかしいです。株価下落に伴い30~40あたりまで上昇するのではないかと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました