タキプロ勉強会に9回参加した自分の変化

4月から地道に参加し続けているタキプロ勉強会。これまでのところすべての事例を欠かさず参加しています。参加する前と今とで、自分にちょっとした変化が起きているように感じます。

受験生が書いた答案を的確に分析できるようになった

Zoomでやる勉強会では、毎回2名の受験生と2名のタキプロメンバーが、1つのグループセッションに割り振られます。受験生同士、お互いの答案に対してフィードバックを言います。そのあと、タキプロメンバーが各答案に対してフィードバックを言い、最後にその解答を書いた受験生がフィードバックを受けてコメントを言う、という流れです。

よくあるのが、「これこれこういう点が素晴らしいと思いました」「私はそういう発想ができなかったので、今後の解答に活かしたいなと思いました」という感じのコメント。別に怒っているわけでも批判するわけでもないのですが、事実としてこういうのは何の役にも立たないコメントです。なぜかというと、私が今後自分の答案を改善するという観点で、何のヒントにもならないからです。「素晴らしいですね」と言われて、「はい、どうも。で?」って感じなる。別に私は褒めてほしいわけじゃないし、あなたに感心されたところで嬉しくもなんともない。若干揚げ足取りでもいいから、少しでも私の答案の加点要素となることを言ってほしい、と思うわけです。

そういう意味で、私から他の受験生に対するコメントは前よりも洗練されてきていると自分で感じます。例えばつい先日の勉強会(令和4年度事例1第2問)での私の発言はこんな感じ。

解答フレームとしては、「獲得」と「定着化」に分けて記載されている点は設問文の要求に従っていて良いと思います。ただ、獲得について書かれている「教育」施策は、獲得後に実施される施策であって、獲得に寄与する施策ではないように感じます。「勤務制度整備」も採用後の話ではありますが、「勤務制度整備を訴求する」というような表現に変えれば、獲得に貢献することにつながるかなと思います。「教育」と「能力開発」はほぼ同じ意味なので、どちらかを削除して字数を稼ぐのが得策だと思います。次に定着化について、「交流会を定期開催」とありますが、与件では「溶け込むのが難しい」ことが課題であるため、単に定期開催するだけではなく、関係性構築を支援するような表現を付け加えるほうがより課題解決に適していると思います。

私が意識しているのは、お相手の受験生さんが書いた答案をしっかり読んで、全体的な方向性として設問の要求に応えているるか、与件に根拠はあるか、論理的な矛盾はないか、文字数の節約など改善点はないか、などを考え抜いて、相手の受験生の答案の価値を1点でも2点でも可能な限り高めるということです。サラッと読んで適当にコメントしていると、こういうコメントはできないと思います。勉強会の1回目とか2回目あたりはあまり大したコメントができませんでしたが、9回も参加していると、コメントの質もだいぶ上がってきたんじゃないかと思っていますし、それこそが自分の成長です。参加者のみなさんが、お互いの答案に対して真剣に向き合い、価値を捻り出す努力をすることに、この勉強会の意味があるのだろうとお見おます。

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