2次試験に合格したら、実務補習のチケット争奪戦

いろいろ計算した結果、事例2で90点取らないと合格できないほぼ絶望的な状況ですが、それでも万が一、よしんば、仮に合格したとして、その後のことについて調べていました。

中小企業診断士の登録要件

2次試験が「筆記」と「口述」に分かれているので、筆記試験に合格した後、口述試験に合格しないといけません。ただ、口述試験はほぼ全員合格するのであまり気にする必要はなさそうですね。

問題は、実務補習についての要件です。

経済産業大臣に中小企業診断士として登録を受けるには、登録の申請の日前3年以内に第2次試験に合格し、次の(1)のいずれかの実務に15日以上従事すること、または(2)のいずれかの実務補習を15日以上受講することが必要です。

(1)実務従事
①国、都道府県等、中小企業基盤整備機構または都道府県等中小企業支援センターが行う省令の規定に基づく経営の診断・助言業務
②中小企業基盤整備機構または都道府県等中小企業支援センターが行う省令の規定に基づく窓口相談などの業務(1日合計5時間以上)
③その他中小企業に関する団体が行う中小企業の経営の診断・助言または窓口相談などの業務であって、①または②と同等以上と認めるもの
①~③以外の団体または個人が行う中小企業の経営の診断・助言または窓口相談の業務
⑤一定の要件を満たす医業または歯科医業を主たる事業とする法人(医療法人等)、社会福祉法人、特定非営利活動法人(NPO)のうち、継続的に収益事業を行っている者の経営の診断・助言または窓口相談等の業務であって、①~④と同等以上と認められるもの
⑥中小企業の振興に関する国際協力などのための海外における業務であって、①~④と同等以上と認められるもの
(2)実務補習
①登録実務補習機関が行う実務補習
②中小企業基盤整備機構、都道府県等中小企業支援センターが行う実務補習他

中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則

実務補習を15日やるか、実務従事を15日やる必要があります。あるいは、実務補習5日+実務従事10日という組み合わせもできるようです。例えば実務補習を5日分受けたあと、知り合いの中小企業に頼んで実務従事を10日分こなす、というのも良さそうです。

実務補習はチケット争奪戦

実務補習は春期(2~3月)と夏期(7~9月)に分かれていて、令和5年度の実務補習まわりのスケジュールは以下のような日程でした。

  • 過年度合格者の実務補習の申し込み開始 1月6日
  • 筆記試験の合格発表 1月11日
  • 令和5年度合格者の実務補習の申し込み開始 1月12日か13日
  • 実務補習の受講料払い込み期限 1月17日
  • 口述試験日 1月21日
  • 口述試験の合格発表 1月31日

過年度合格者が先に申し込み始めます。筆記試験合格者はその後ということで、すでに枠がいくつか埋まっている不利な状況の中で申し込みます。噂によれば、申し込み開始から15分くらいで満員になってしまうようで、少ない枠を巡ってのチケット争奪戦になっているようです。

ちなみにもし申し込めなかったとしても、キャンセル待ち受付が控えているので、診断協会からの情報はしっかりチェックしておくのがよさそうです。

申し込み方法はインターネットで行うようです。

<注意事項>※初めて実務補習を受講される方は、実務補習申込画面からはじめにユーザー登録が必要ですが、ユーザー登録→受講申込みという流れになるため、ユーザー登録のみを行うことはできませんのでご注意ください。

令和5年2月実施中小企業診断士実務補習について

実務補習日程

令和6年度春期の実務補習日程はすでに公開されています。15日間コース(5日間コース×3)と、単発の5日間コースに分かれています。早く中小企業診断士として登録したいのであれば、15日間コースに申し込むのがよいですが、これも定員枠が埋まっていなければ、という話になります。

春期を逃すと夏期まで待たないといけないので、中小企業診断士登録が遅れてしまうのがちょっとつらいですね。

実務補習の受講手数料

企業研修の料金としては良心的なのかなと思いますが、それなりの出費ではあります。

  • 15日間コース 178,600円
  • 5日間コース 60,000円

ちなみに、実務補習を申し込んだ後にキャンセルすると、キャンセル料が発生するので注意が必要です。

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